Kritaでぐるぐるお絵かきブログ

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パースチャレンジ:パースグリッド作成ツールCarapaceの紹介

パースチャレンジのおまけということで、無料のパースグリッド作成ツールCarapaceの使い方を簡単に紹介します。

CarapaceはEpic Games(Unrealエンジンの会社)のシニアアーティストのWarren Marshallさんが開発したフリーツールで、パースグリッドを簡単に作成できます。

Epic Gamesのblog記事からダウンロード可能です。(実行には.Net4.0が必要)

Free Art Tool Released Thanks to Epic Friday | Epic Games Community

使い方

パースグリッドを1から作る場合:


Carapace: Placing Vanishing Points - YouTube

  1. 消失点を置きたい場所にカーソルを移動して、数字の1キーで1つ目の消失点を配置。
  2. 2個目の消失点を配置したい場合は2キーを押す。
  3. 配置した消失点はドラッグで位置を調整できる
  4. Hを押すと、その時のカーソルの高さに両方の消失点を揃える。(水平にする)
  5. 3個目の消失点も3キーを押すと配置できる
  6. グリッドができたらCtrl+Cでクリップボードにコピー
  7. 好きなペイントアプリに貼りつけてガイドとして使おう!

写真からグリッドを作成する場合:


Carapace: Using Trace Lines - YouTube

  1. Ctrl+lで写真読み込みダイアログを表示
  2. 右クリックドラッグで、消失点を決めるための補助線を引く
  3. 補助線を2本引いたら、Ctrl+Shift+1を押すと、補助線の交点に消失点1が配置される
  4. 同じように補助線を右クリックドラッグで引いて、Ctrl+Shift+2で消失点2を配置
  5. 垂直方向にも補助線を引いてCtrl+Shift+3で消失点3を配置
  6. これで写真から3点透視グリッドが作成できたので、あとはCtrl+Cでクリップボードにグリッドをコピーして他のペイントアプリで活用しよう!

なお、立ち上げるとまったく使い方が表示されていなくて戸惑いますが、F1キーでショートカットの説明が表示されます。以下、簡単に参考訳。

  • 左クリック+ドラッグ:選択したもののドラッグ移動
  • 中クリック+ドラッグ:カメラのパン
  • マウスホイール:ズーム
  • ESCキー:選択解除
  • Homeキー:カメラのリセット
  • Ctrl+R:ドキュメントのリセット
  • Ctrl+N:ドキュメントのリサイズ
  • 1キー~9キー:マウスカーソル位置に消失点配置
  • Ctrl+1キー~9キー:数字に対応する消失点の選択
  • Alt+1キー~9キー:数字に対応する消失点の削除
  • 右クリック+ドラッグ:補助線の作成(2本まで)
  • 右クリック+ドラッグ+Ctrl:5度単位のスナップ
  • 右クリック+ドラッグ+Shift:15度単位のスナップ
  • バックスペース:直前の補助線の削除
  • Alt+バックスペース:すべての補助線の削除
  • Ctrl+l(Loadのエル):バックグラウンド画像の読み込み
  • l:バックグラウンド画像表示切替
  • Alt+l:バックグラウンド画像の削除
  • Ctrl+C:グリッドをクリップボードにコピー
  • Ctrl+C+Shift:グリッドをグレースケールでクリップボードにコピー
  • Ctrl+V:クリップボードからバックグラウンド画像に貼りつけ
  • S:色のランダム化
  • H:消失点1と消失点2を水平方向に位置合わせする
  • Ctrl+矢印キー:ポイントを軸反転
  • 矢印キー上下:線の密度(デフォルトは自動)
  • G:グリッド表示のオンオフ
  • Ctrl+G:グリッドスタイルの切り替え
  • +/-:グリッドサイズの変更