Kritaでぐるぐるお絵かきブログ

オープンソースペイントソフトKritaのニュースや使い方情報、海外チュートリアルの翻訳など。

Kritaって重いの?

(2015/5/19追記:2.9.4で起動の高速化の修正がありました。また、翻訳UIを使うとブラシストロークに遅延があるという問題があるとのことで、現在開発チームが修正に取り組んでいるとのことです。

2015/5/29追記:2.9.4.7で翻訳UI=日本語UI使用時のブラシストロークの遅延、パフォーマンス低下への大幅な改善が行われたようです。

2015/7/31:OpenGL周りの設定について最近の情報を別記事にまとめました。Kritaのパフォーマンス、OpenGL設定まわりの話 - Kritaでぐるぐるお絵かきブログ)

 

Krita2.9のベータも出たし、せっかくなので今週はKritaの情報を強化してみます。

今日のお題は、KritaのWindowsでのパフォーマンスについて。

Kritaのバグデータベースに、Windowsで重いよ、という報告を見つけました。バグ報告者のCPUはAMD Athlon 64 X2 5400+で、Linux版はレスポンスがいいが、Windows版だとラグが出るという話なのですが、一方で別のユーザはIntelのノートとNVidiaGPUのデスクトップでWindowsでも問題ないとの報告をしています。

ハードウェア環境依存もありそうですが、設定で高速化できる部分についてFAQ情報とあわせて紹介します。

Bug 339952 – Poor drawing performance on Windows

  • Kritaがサポートするグラフィックカード:FAQによると、OpenGLによる高速化の恩恵を受けるには、NVidiaIntelがおすすめで、最低でもOpenGL3.2をサポートしている必要があるとのことです。AMD/ATIではトラブルもあるとか。
  • OpenGLによる高速化設定のオン・オフについて:Settings>Configure KritaのDisplay設定からOpenGL関連の設定をオンにするとペイント、ズーム、回転などでGPUを使う設定になります。(参考:

    Krita/Manual/Preferences/Display - KDE UserBase Wiki

    )

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  • ツールオプションの確認:描画時のWeighted Smoothingは遅延させて滑らかな線を描くための設定なのですが、Kritaを使い始めた人がWeighted Smoothingの効果と知らずに、ペイントが遅いという印象を抱くケースもあるようです。このケースではスムーズ機能なし(No Smoothing)に変える、Weighted Smoothingを使うならDistanceを減らす、といった方法で描画レスポンスを改善できます。Weighted Smoothingの詳細については過去記事参照。

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個人的にはWindowsのKritaのパフォーマンスにまったく問題を感じていないのですが(最初からOpenGL使用のチェックをいれて使用、数年前から使ってるAlienware X51)、情報が参考になれば幸いです。