【翻訳】Kritaのグレースケール作業向けTips
David Revoyさんによる、Kritaでグレースケール作業を行うTipsを紹介したチュートリアルの翻訳です。グレースケール向けのカラーセレクタ、有用なショートカットなど。
Tips for working with values in Krita - David Revoy
Kritaのグレースケール作業向けTips
2013年2月2日
オリジナル版著者:David Revoy
ライセンス:Creative Commons Attribution 3.0 Unported License.
グレースケールでの作品作りや、明度調整に多くの時間を使う場合、これらの情報が役立つかもしれません。
Specific Color Selector
- ドッキングUIから"Specific Color Selector"を追加します(メニューで、Settings>Docker>Specific Color Selector)
- "Show Colorspace Selector"(カラースペース選択を表示)のチェックボックスをオンにします
- カラースペースのモデルを"Greyscale"(グレースケール)に変更します。
- "Show Colorspace Selector"のチェックボックスをオフにします
- ドッキングUIの幅を広げます
これで、特定の明度の色選択がやりやすくなりました。
光汚染対策
- 周囲が明るすぎる光汚染を軽減し、作品に集中できるように、Kritaを暗めの色のテーマに変えるのもいいアイデアです。Setting > Themeから、Kritaのテーマを変更できます。私自身はKrita-blenderテーマで作業することが多いのですが、上のスクリーンショットではKrita-darkerを使っています。
注意:Gnome/Xfce/Unityユーザで表示がおかしい場合は、kde-style-oxygenパッケージをインストールして、qt4-qtconfigで設定を行うと解決できる可能性があります。
- Kritaのキャンバス外の色も暗く設定することが可能です。Settings>Configure Krita>display>Canvas borderのColorで、キャンバス外の色の設定が可能です。私はその時の気分によって、暗い色(明度50)もしくは中間色(128)を使いますが、それ以上の明るさを設定することはほとんどありません。
キーボードショートカット
色塗り中に、以下の二つのキーボードショートカットを覚えておくと役立ちます。
Kはdar"K"er(より暗い)で、10%暗い色に変更します
Lは"L"ighter(より明るい)で、10%明るい色に変更します。
他にも以下のようなショートカットがあります。iはless opac"i"ty(不透明度を減らす=透明度をあげる)で、Oはmore "O"pacity(不透明度を増やす)、mはMirror(ミラー)で反転表示です。
ワークスペースの保存
Kritaでは、作業やワークフローにあわせたドッキングUIの配置を「ワークスペース」として保存できます。
ワークスペースの保存はツールバーのアイコンから行えます。名前を入力して保存できます。
例えば、上のスクリーンでは、グレースケール作業用に自分で作成したBlack-White_1200x1600ワークスペースを使っています。