Kritaでぐるぐるお絵かきブログ

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Krita2.9:Kritaを改善するためのバグ報告の方法

Kritaのコアチームは機能開発、既知のバグ修正に全力で取り組んでいますが、多機能で複数プラットホームの開発では開発者だけでは目が行き届かない問題が起こりがちです。

Kritaをよりよくするためにユーザができることの一つは、バグ報告です。報告することで、自分だけではなく、他のユーザも助けることができます。

現状バグ報告は英語でするしかないのですが、参考までに手順をメモしておきます。

KritaのバグはKDEのバグトラッキングシステムで管理されています。

https://bugs.kde.org/

既に報告されているバグの検索は、ユーザ登録なしでもできます。Search(検索)ページで、Product(ソフト)にKritaを指定して、キーワード検索ができます。

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バグを報告するにはユーザアカウント作成が必要です。メールアドレスを登録すると、アカウントが作成されます。(注:「KDEバグトラッキングはパブリックなシステムで登録したメールも公開されるため、メインではないメールアカウントや、無料Webメールなどで登録することを推奨する」との注意書きが登録ページにあります。)

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メールアドレスを登録すると、確認のメールが来るので、クリックするとアカウントが作成されます。

新しいバグの報告はFile a Bugから行います。

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大量のKDEソフトウェアリストから、Kritaを選択して、バグ登録画面に行きます。

既に似たような報告があるか、バグトラッキングシステムを確認するStep1の後、実際のバグ情報登録になります。バグを確認した環境(OS、Kritaのバージョン)と、バグの内容(概要、説明、再現手順、現状の挙動、望ましい挙動、追加情報)を入力します。

「Kritaがクラッシュした!」といった漠然とした書き方より、何をしている時に起こったのかという「Kritaでブラシサイズを変更している時にクラッシュした」といった書き方をした方が開発者に情報が伝わりやすいです。

バグ報告をするとほどなく、バグが開発者環境でも再現性があるかなどのチェックが入る…ようです。

なお、バグか確信が持てず、バグトラッキングシステムに書くのをためらうときは、Kritaの公式掲示板の方に書きこむと「それは報告してほしい」「それは既知の問題」といった開発者のコメントがつくようです。

開発リソースは無限ではないので、即座に何でも修正されるわけではないですが、報告することで修正される可能性は出てきます。バグ報告、してみませんか?

(一方、開発者に報告しないで、「いつか直らないかなあ…」とテレパシーを送ってるだけだと修正は難しい…再現方法がわかっているものなら代理報告もできるだろうけれど…)

おまけ:「バグかな?」という時の個人的チェックリスト

  1. Krita最新版にして改善するかチェック
  2. 設定フォルダ(C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\krita)をバックアップを取ったうえで消してみて症状が改善するかチェック
  3. OpenGL設定をオン・オフ切り替えてチェック
  4. グラフィックドライバ、タブレットドライバを確認(intelのグラフィックドライバの古いバージョンでは、ドライバのバグでKritaの動作がおかしくなります)