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Kritaでぐるぐるお絵かきブログ

オープンソースペイントソフトKritaのニュースや使い方情報、海外チュートリアルの翻訳など。

【翻訳】Kritaでの合成モードを使った色塗りチュートリアル

David Revoyさんによる、Kritaでの合成モードを使った色塗りのチュートリアル(ライセンス:CC-BY)の翻訳です。チュートリアル本体は動画ですが、blogに書き出されていたテキスト部分の翻訳です。合成モードの効果については動画を見た方がわかりやすいと思います。

davidrevoy.com

youtu.be

合成モード…って何?

デジタルペインティングでは、ブラシに「合成モード(ブレンドモード)」を設定することができます。手短に言えば、合成モードは、2つの色、つまりキャンバスの色と、ブラシの色をソフトウェアがどのように合成するかを決める数式です。いくつかの有用な合成モードを知っていると、特定の効果のペイントが簡単にできるようになります。

チュートリアルの目的 :

このビデオチュートリアルは、ブラシで合成モードを使う場合の、実践的なtipsを提供しようとするものです。他のチュートリアルのように、すべての合成モードについて説明はしません。他のチュートリアルであったように、機械的にすべての合成モードを説明するということはしません。数式についても触れません。これはペイントについてのチュートリアルです。ここでは最小限に絞り込んだ5つの合成モードについて説明します。

ブラシの合成モードはどこにあるの?

Krita 2.9では、アクティブなブラシに適用されている合成モードは、上のツールバーのドロップダウンリストに表示されています。デフォルトは「通常」です。このドロップダウンリストをクリックすると合成モードのリストが表示されます。お気に入りの合成モードがリストの最初に表示され、その下にサブカテゴリーがあります。サブカテゴリー内の合成モードのチェックボックスをオンにすると、その合成モードがお気に入りに表示されるようになります。

f:id:sp_cute:20150718231208p:plain

概要 :

覆い焼き(色)(動画0:08-)

光、グロー、コロナ、レーザー、ネオンなど。私はこの合成モードを光のエフェクトを描くのに使っています。強い彩度と、強いコントラストという利点を、他の相対明色サブカテゴリーの合成モードと比べて持っています。(覆い焼きリニア、加算、スクリーン)
Kritaでは : 相対明色>覆い焼き(色)(Lighten > Color dodge)

オーバーレイ(動画4:49-)

コントラストをつけ、鮮やかに、色を補強する、というのがこの私のお気に入りの合成モードの主要な用途です。オーバーレイは条件付けされた合成モードで、2つの合成モードが1つにまとまっています。50%灰色を選ぶと、何もしません。この灰色より明るい、もしくは暗い時は、オーバーレイは明るくする合成モードと暗くする合成モードに切り替わります。暗い色調でペイントすると、領域の強度をあげて鮮やかにします。また、色を強化して、オブジェクトを構図の中で主要なものとして浮かび上がらせることもできます。また、オーバーレイはレイヤーで使用して、テクスチャを重ねることにも、表面にパターンを適用することにも適しています。「ソフトライト」はオーバーレイを穏やかにしたような類似合成モードです。
Kritaでは : 混合>オーバーレイ(Mix > Overlay)
メモ: Gimpでは10年ほど、オーバーレイがソフトライトに似ているという面白いバグがあります

相対明色(動画7:29-)

相対明色は、比較して合成するモードです。このモードはキャンバスの明度がブラシより暗い時だけペイントを行います。この特性によって、遠くにあるものの明度を調整したり、作品の地面を区切ったりするのに役立っています。

Kritaでは : 相対明色>相対明色(Lighten > Lighten)

色(動画1:51-)

合成モード「色」の仕事は、色を変更することなのは明確でしょう。私はこの合成モードを、グリサイユ画法の下絵(グレースケール)へ最初に色をつけるために使っています。このモードだけだと多くの場合、鈍い色で、灰色ががったものになりますが、そのあとオーバーレイ合成モードで手を入れることで修正するのは簡単です。私はまた、色(HSY)合成モードを使って、灰色でペイントすることで彩度を落したり、色相の修正をしたりしています。
Kritaでは : HSY>色(HSY > Color)とHSL>色 HSL(HSL > Color HSL)

乗算(動画8:19-)

影、シミ、汚れ、上塗りなど、デジタルペイントの合成モードの王様といってもいい、暗くすることに特化したモードです。乗算では、白は完全な透明と同じです。陰影のあるオブジェクトの表面に描きこむことも、肌の上にちょっとした血色を載せることも、汚れを足すことも、大きな影を足すことも可能です。