Kritaでぐるぐるお絵かきブログ

オープンソースペイントソフトKritaのニュースや使い方情報、海外チュートリアルの翻訳など。

ペッパー&キャロット エピソード28はお城のパーティ!

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David Revoyさんのオープンソースコミックペッパー&キャロットの新エピソードが公開!前回の話に引き続いて、コリアンダー戴冠式とそのあとのパーティーでのお話。成功している友達がうらやましいペッパー…

ペッパー&キャロットはクリエイティブコモンズのAttributionライセンスでの公開で、Kritaでのコミックのソースファイルもダウンロード可能。こうしたライセンスによって、海外だけではなく日本国内での画像処理研究でもDavid Revoyさんの絵が使われる例が増えている模様。

例:

www.youtube.com

www.scss.tcd.ie

ひさしぶりに更新!ペッパー&キャロット エピソード25はセリフのないエピソード!

 

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David Revoyさんのオープンソースコミック『ペッパー&キャロット』のエピソード25はセリフのないエピソード!前回のエピソードの最後で大変なことになってしまったペッパーの家を前に、師匠である教母たちがケイオサーの魔術を使って…!

オープンソースコミックの名の通り、レイヤーこみのKritaファイルも公開中!ライセンスはCC BY 4.0。(なお翻訳作業はInkscapeで行っています)

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Krita 4: 自動塗り分けマスクの使い方

線画の塗り分け・下塗りを簡単にする自動塗り分けマスクの使い方のメモです。簡単な方法(自動塗り分けマスク編集ツールを使う方法)の紹介です。

まず線画を用意して、線画レイヤーをアクティブに。

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自動塗り分けマスク編集ツールに切り替え。

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カーソルが手の形に変わるのでキャンバスをクリック。すると線画が選択されて表示が以下のように変わります。

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ツールはこのままで、塗り分けたい色で適当に描きこみます。

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ある程度色を指定したら、「ツールのオプション」で、自動塗り分けマスク編集ツールのオプションの「更新」ボタンをクリック。

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するとキャンバスに色塗り分け結果が表示されます。(塗分け指定のストローク表示の切り替えは「制御描線を編集」のチェックボックス。塗り分け結果表示の切り替えは「出力を表示」)

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いまいちな部分には色指定のストロークを足したり、ギャップを閉じる閾値のパラメータをいじったりして調整。ツールのオプションの下側には塗り分けで使用している色がパレットとして表示されていて、透過色扱いにする色も指定できます。

マスクの塗り分けがいい感じになったら、レイヤーのドッキングパネルで、自動塗り分けマスクに対して、「変換>ペイントレイヤーへ」を実行することで普通の色レイヤーに変換します。

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ここからさらに色のレイヤーに対して、「レイヤー>アルファを分離>レイヤーを分割」を実行すれば、色ごとに別レイヤーへ分割ができて、そのあとの塗りが簡単になります。

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おまけ:線画レイヤーに手動で自動塗り分けマスクを追加することも、マスクに対して普通のブラシツールで色指定のストロークを描くことも可能です。(ですが、更新やパラメータ、使用色パレットなどを考えると「自動塗り分けマスク編集ツール」を使うほうが楽だと思います)

あと、グループレイヤーに対しても同じように塗り分けマスクが適用できます。つまり、線画を1レイヤーにマージしなくても、線画の複数レイヤーをグループにすれば、そのまま塗り分け処理ができます。

 

 

Krita 4新機能紹介ビデオ(日本語字幕版)

 

www.youtube.comリリースノートからもリンクされていたOwly OwletさんによるKrita 4 新機能紹介ビデオに日本語字幕を追加しました。日本語字幕を表示するには、字幕をオンにしてから、動画の歯車マーク(設定)で字幕言語を日本語に変更してください。

Ten Brushes - ブラシプリセットをショートカットに割り当てるPythonスクリプト Krita4.0から使用可能!

Krita 4.0ではリリースノート(ようやく翻訳しました…)にあるようにいろいろな新機能が追加されていますが、今日はPythonスクリプト機能のサンプルとして同梱されているTen Brushesを紹介します。(Mac版にはPython機能が追加されていないため使用できません…)

Ten Brushesを使えば、好きなプリセットをショートカットで呼び出すことができます。これでお気に入りの消しゴムや線画用ペンをキー一つでアクティブにしたい人も大丈夫。

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まず最初に、設定>Kritaの設定を変更、にあるPythonプラグインマネージャからTen Brushesにチェックを入れて再起動することでTen Brushesスクリプトを有効にします。

再起動したら、ツール>Scripting>Ten Brushesでこのプラグインの設定画面を開くことができます。下側のプリセット選択エリアから、ホットキーのスロットにドラッグアンドドロップをすることでプリセットをホットキーに割り当てることができます。

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デフォルトではCtrl+Alt+数字がTen Brushesのプリセットを呼び出すようになっていますが、別のキーでこのスロットを呼ぶように変更することも可能です。キーボードショートカットにTen Brushesのスロットが追加されているので、好きなキーに変更ができます。

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ソースコードはKrita (x64)\share\krita\pykrita\tenbrushesにあります。さらに好きにカスタマイズしてしまうことだって、もちろん可能です!