【翻訳】Kritaでの線画作成Tips
David Revoyさんによる、Kritaでの線画作業チュートリアルの翻訳です。ペッパー&キャロットのPatreonの支援者が選んだテーマのチュートリアルです。チュートリアル本体は動画ですが、blogに書き出されていたテキスト部分の翻訳です。(今回はKritaの日本語翻訳に合わせて紹介しています)
イントロ
こんにちは、David Revoyです。Krita2.9での線画、ペン入れのtipsについてのこの動画にようこそ。
[/]キーを使った2つのプリセットの切り替え
ペン入れをするときには、おそらく、消しゴムプリセットとペンのプリセットの2つを頻繁に切り替える必要があるでしょう。
切り替えを行う一番早い方法は、キーボードの数字パッドの[/]キーを使うことです。
このキーは、今使っているプリセットと、一つ前に使っていたプリセットを切り替えます。
作品を開いたら、まず消しゴムプリセットを選択して、それからペンのプリセットを選択します。
そうすると、ペンで描くことができ、消しゴムを使いたい時だけ[/]キーで切り替えて、またペンに戻れます。
補足:このテクニックはどのプリセットの間でも機能します。
スケッチを明るい青色に変換
スケッチの上にペン入れをしていて、ペン入れ結果の方をもっとよく見えるようにするために、スケッチの表示を明るくしたいと思うかもしれません。スケッチ表示を明るい青色に変換すると、ペン入れの結果が確認しやすくなります。
レイヤーを青色にする方法はいろいろありますが、私が見つけたデータを破壊せずリソースをあまり使わない方法は、レイヤープロパティで「青」のチャンネルのチェックを外し、不透明度を下げる、というものです。
この方法を使うと、ペン入れをしながら、スケッチレイヤーにも手を入れる時にも、黒や暗い色が自動的に明るい青色に変換されます。
補足:この方法はグループレイヤーにも使用できます
ツールバーにスタビライザーを追加
私は線のスムーズ化のためにKritaのスタビライザー(安定化)機能を多用しています。
ただ、作業途中でオフとオンを頻繁に切り替える必要があるのですが、「ツールのオプション」を常に表示しておくと画面が狭くなってしまいます。
上部のツールバーを右クリックすると、カスタマイズすることができます。利用可能なアクションから「ブラシのスムージング」をフィルタで絞り込んで、「基本」と「ぶれを補正」をツールバーに追加します。右側のパネルがツールバーの中身になります。
「適用」をクリックすると変更内容を確認できます。
機能のテキストを「オン」「オフ」といった短いものに変更することもできます。
これで平滑化モードを簡単なボタンで切り替えられるようになりました。
変形
ペン入れしている部分のプロポーション調整や、移動は難しいことがあります。
ペン入れレイヤーだけを移動すると、同じ移動を下のレイヤーに再現して移動させるのは(特に複雑な移動の場合)困難です。
レイヤーをすべてグループ化して、グループに変形を適用させれば、一回の操作ですべてのレイヤーを変形可能です。
特定のレイヤーだけは変形させたくない場合は、変形操作前にレイヤーをロックすれば変形しません。
スピード線
Kritaを使って素晴らしいスピード線効果を描くことができます。
レイヤーを追加して、「定規補助線追加ツール」を選択し、「ツールのオプション」で、「平行定規」を選択します。
キャンバスをクリックすると定規を追加できます。
ブラシツールに戻って、ツールのオプションから「補助線」のチェックボックスをオンにします。
これで、定規に平行な線を描くことができます。
筆圧をつけていろいろな線を描くことができます。
描き終わったら、「定規補助線追加ツール」から定規を削除します。
描いた線に変形を加えることで、流れるような動きを出すことができます。
補足:他の種類の定規でもいろいろなスピード線が描けます。試してみましょう。
結論
今日のところはこれでおしまいです。この動画から学ぶことがあれば幸いです。
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また、動画にコメントをいただければ、チェックします。
ありがとうございました、ペン入れを楽しんでください。