Kritaのアニメーション機能にオーディオサポート追加予定!
公式のプロジェクトメンテナのBoudさんの投稿でも触れられていますが、Kritaのアニメーション機能に簡単なオーディオ再生機能が追加されます!
メイン開発者Dmitryさんがこのクリスマス・年末シーズンのユーザへのプレゼントとして開発したというこのオーディオ再生機能は、1月末リリースの3.1.2に入る見込みです。
Made with Krita - Kritaの画集、ちょっとだけスニークピーク
Krita公式サイトで予約注文中のMade with KritaはKritaで製作された絵を集めた画集です。
40人が参加したこの画集の中から、Twitterで参加作品をアナウンスしているアーティストと作品を紹介。
New artwork :). "Chinese 12" commissioned by @Krita <3.It will be published in their Kickstarter artbook & calendar. https://t.co/iGGlp58LlI pic.twitter.com/gHFDbZhf8C
— Sylvia Ritter (@sylvia_ritter) 2016年12月1日
Mis dos aportaciones estarán en el primer Art Book de Krita. Hay que celebrarlo!!! pic.twitter.com/9szbVpU6Pq
— Iván Esfenodon (@esfenodon) 2016年12月2日
"Black Lotus" my entry for the first #Krita #artbook! ^^ The book is now available for pre-order, here: https://t.co/t6rlWFjeSi pic.twitter.com/q09efksUhY
— Enrico Guarnieri (@Ico_dY) 2016年12月13日
Definitive version of my contribution for the Krita's Artbook
— Bouss (@Bouss_Bouss) 2016年12月26日
100% made with @Krita_Painting#krita #CG #painting #Forest #Jungle #artbook pic.twitter.com/LfPgBy1r1T
ペッパー&キャロット エピソード20はロバのお話
KritaとInkscapeで製作されているDavid Revoyさんのオープンソースコミック『ペッパー&キャロット』、エピソード20はセリフのないお話。
ピクニックで出会ったロバさんの望みを叶えるために奮闘するペッパーとキャロットのお話。
簡単なメイキング紹介はこちら!
A quick bonus: making-of two panels on episode 20 in #krita pic.twitter.com/1oT1eebvHe
— David REVOY (@davidrevoy) 2016年12月17日
Krita3.1リリース!OSX正式対応、FFMPEGによるアニメーションファイル出力、パラメータトゥイーン、クイックブラシ
Kritaの配色テーマを自作する方法
Kritaの公式フォーラムで、配色テーマの自作の話が出ていたので紹介します。
forum.kde.orgKritaのUIの配色テーマは、設定>テーマから変更可能です。明るい系(Light/Bright)から暗い系(Dark)までいろいろ用意されています。
(上のスレッドで紹介されているCharcoalテーマを追加した画面)
配色テーマファイルの実体は、Kritaのshare/color-schemesフォルダにあります。.colorsファイルは中身は配色を指定するテキストファイルです。既存のものを別名でコピーして、中身を書き換えれば新しい自作テーマを作成できます。
中身は色指定がメインですが、GeneralセクションのColorSchemeとNameに配色テーマの名前指定があります。
[General]
ColorScheme=Charcoal
Name=Charcoal
リンクしたフォーラムの投稿にはDarkよりさらに暗いテーマであるCharcoalテーマの設定例が出ています。(Charcoal.colorを作成して投稿から設定をコピーしてテーマを試せます)
KritaのUIはドッキングパネルで柔軟にデザインを変更できますが、さらにUIの色を変更したい人は配色テーマの自作がおすすめです!
Kritaまわりのメモ(2016年12月版)
たまには初心(?)に返ってKritaの紹介&便利なリンクのまとめをしてみます。
Kritaって?
無料ダウンロードが可能なオープンソースのペイントソフト。
ボランティアの開発者に加えて、コミュニティが設立したKrita財団がクラウドファンディングやサポートや機能開発サービスで開発資金を集めてフルタイムの開発者を雇い継続した開発を行っています。(現在メンテナーと開発者1人を財団がサポートしています。…Blender財団と比べるととても規模は小さいです…)
変形ツール、定規、対称描画、手ブレ補正、多数のブレンドモード、レイヤースタイル、HDR対応、アニメーション対応といった豊富な機能と、柔軟で強力なブラシエンジンが売りです。
対応OSはWindows、Linux。次期バージョンの3.1からMacOSXも正式サポート予定です。
Kritaのバージョンはどれがおすすめ?
基本的にその時点での最新版がおすすめです。12/15時点では3.1.1です。
Linuxディストリビューションによってはすごく古い版しかない場合があります。AppImageで新しい版を入手することをおすすめします。
バグ修正は最新バージョンに対して行われるので、基本的には機能が増えている新しいバージョンを使う(それでもバグがあったら報告する)のがおすすめです。
なお、Steamで配布している有料版は、現状では開発資金の寄付用といった感じになっています。
日本語の資料が欲しい
日本語で読める資料で最新の3.0系をカバーしているのは、公式サイト日本語ページ管理人でソフトのローカライズも行っているTokiedianさんのKritaガイドです。無料。
このサイトには私(日本語ページ管理人その2、なおローカライズ自体は不参加)のTipsが散在しています。まとまった形の情報がほしい場合は、1つ前のバージョンについてですが私が翻訳した「Krita 2.9 完全マスター」(Kindle及び書籍)を手前味噌ながらおすすめします。機能を網羅していて、かつ、原著者のスコットさんによるわかりやすい図解が多くあります。
英語圏のおすすめ情報源
Kritaの開発ボランティアはヨーロッパ圏が多く、英語の方が資料が豊富です。
Krita Documentation - 新機能も網羅されている公式ドキュメント(英語)
David Revoyさんのサイト - ブラシキットやチュートリアルなど(注:このブログでも時々翻訳して紹介しています)
KritaのフローマップをUnrealEngineで使ってみる話
たまには気分を変えてアウェイのUE4 Advent Calendarに参加してみようかな、と心の片隅で思っていたら完全に乗り遅れました…とはいえ何かの参考になればいいのでネタの供養。
KritaのフローマップをUnrealEngineで使ってみる話。
(12/6追記:Kritaって何?という人はこちらのメモをどうそ…)
Kritaにはフローマップを描くためのブラシ(tangent_normal_drawing_angle)があります。ブラシ移動方向がフローマップの色に変換されます。
GDQuestさんのチュートリアルはこちら(英語):
さっそく適当なフローマップを描いてみます。背景をR128,G128,B0で塗りつぶしてから、tangent_normal_drawing_angleでぐるっと描画。
適当なフローマップの出来上がり。
これをUnrealEngineにインポート。sRGBオプションはオフで。
そして歪みをテストするマテリアルを作成。(参考:UnrealEngine公式BlogPhotoshopでフローマップの生成)
動いていた方が楽しいのでSine関数で時間経過で歪ませています。
ConstantBiasScaleはBiasが-0.5、Scaleは強さを1以下でお好みで。こんな感じに歪ませることができます。
Kritaのラップアラウンドモード(Wキー、画像をタイル状に表示)でもこのフローマップブラシは使えるので、こうした連続するマップも描けます。ぐるぐる。
綺麗な結果にするにはもうちょっと調整など必要そうですが、簡単にフローマップの手書きで遊べますよ、ということで。
12/6追記:
ブラシを動かした方向とテクスチャの歪み方向を一致させるにはプリセットの接線のエンコードを変更する必要があるようです。