Kritaでぐるぐるお絵かきブログ

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David Revoyさん最新タイムラプス動画の紹介

youtu.be

Krita2.9.7を使ったDavid Revoyさんの最新のタイムラプス動画です。ペッパー&キャロットのエピソード11に登場する魔女たちの習作とのことです。(エピソード11の日本語訳は数日中にアップ予定です)

工程は以下です:

  1. 紙(A4ブリストル紙)と鉛筆で、まず2D図形でおおまかなアタリを取る。全体の構図とプロポーションをチェック。
  2. H鉛筆で主な部分を配置
  3. HB鉛筆でクリンナップしつつ詳細を描きこみ
  4. 紙をスキャン。LinuxMint17.2、Xsaneを使用。300ppiRGB、CanonMP560
  5. スキャン画像をKritaで開き、クロッピング、クリーニング、コントラスト調整を行う(フィルタ>調整のフィルタを使用)
  6. コントラストをCtrl+Lのレベル補正で調整して、線画にCtrl+UのHSV補正で色を載せる(ブラウン系に調整)
  7. プロポーションの気になる部分を変形ツール、歪みツールで調整
  8. 線画の下にレイヤーを作って、色スケッチを開始。はみ出しは気にしない。全体の色設定を優先
  9. G'micのcolorize[Interactive]を使ってクイックマスクを作成。個々の部分の塗り分けではなく、背景部分と、キャラクタ部分を分離するだけのマスク用データを作成
  10. G'micで作成したマスクを手で修正
  11. マスクデータとカラースケッチデータをグループレイヤーに入れて、「アルファ相続」を使ってクリッピングを行う(「アルファ相続」の詳細はこちら)
  12. 境界部分、部分の塗りの修正
  13. 大きめのエアブラシを「オーバーレイ」合成モードにして色を追加
  14. 細かい部分や影を塗るときはブラシサイズを小さく変更
  15. 時にMキーの左右ミラー表示で確認
  16. グループレイヤー上で変形操作を行えば、グループに含まれる複数レイヤーを同時に変形を行える
  17. 4キーや6キーでキャンバスを回転させて、別の視点から色の修正作業を行う
  18. 今までのレイヤーの上に新しいレイヤーを追加、v7ブラシパックの鉛筆ブラシで詳細を描きこむ
  19. G'micのColor Gradingフィルタで全体の色を調整
  20. できあがり!