Kritaでぐるぐるお絵かきブログ

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Krita2.9:選択の話その3(選択マスク)

Kritaでは、選択領域を記憶させる選択マスクをレイヤーに持たせることができます。

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レイヤーの右クリックメニューからLocal Selectionで選択マスクを追加できます。選択マスクはブラシなどで描きこめるグレースケールのレイヤーで、黒が非選択状態、白が完全な選択状態で、グレーが中間になります。

既に存在するグレースケールのレイヤーを選択マスクに変換することもできます。

例えば黒背景に白ブラシで描きこんだこのレイヤーを…

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レイヤーの右クリックメニューのConvert>To Selection Maskで選択マスクに変換できます。

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SelectメニューでShow Global Selection Maskからグローバル選択マスクを表示するようにするとこの通り。

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このグローバル選択マスクはドラッグアンドドロップでレイヤーに移動させることもできます。(注:グローバル選択マスクを複製しようとするとKritaがクラッシュする場合があるようです。)

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選択マスクによる選択を有効にするかの切り替えは、マスクの丸いアイコン(ロックアイコンの右)で行います。(ただの丸の時がオフ、点線の丸の時がオン)

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これで選択マスクで描きこむ範囲を制限したり、といったことが簡単に行えます。選択マスクは1つのレイヤーに複数設定することもできます。

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なお、左下のアイコンで、選択マスクの表示方法をマスクモード(地の部分を赤表示)に切り替えられます。

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